悪女について

タイトル : 悪女について
著者 : 有吉佐和子
発行所 : 新潮社
ISBN978-4-10-113219-8

本屋でフラフラしていたときに発見した.

この本はちょっと不思議な小説.謎の死をとげた富小路公子という人物の関係者,27 人へのインタビューという形で話は進む.
インタビューは,「その一 早川松夫の話」「その二 丸井牧子の話」 というように毎回対象者が変わり,対象者が富小路公子の印象や関連する出来事について語る.

現在,インタビュー「その九」を読んでいる最中.

人によって富小路公子の人物像がかなり変わる.公子の言うこともかなりおかしい.悪だ.悪も計画的にやると楽しいのかもしれない.

だけど,ひょっとしたら善人かも? インタビュー対象者がもし連帯してウソをついていたら? などと想像するのも楽しい.

もの凄く魅力ある小説だ.面白い.